さてたまには真面目な話でもしようかと思います。
先週、嫁と近所のスーパーに買い物に行ったときのこと。
晩御飯のおかずをなににしようかと店内を物色しておりますと、鰯が10匹以上パック詰めされて198円というタイムサービス価格で売られていました。
「安いやん。今晩、鰯にしようや」と私が嫁にそのパックを差し出すと、嫁は「う~ん」と少し考えてこう言いました。
「でも獲った場所が茨城やん。あのへんの海は放射能が漏れまくってるで。だから安いねん。やめとこ」
私は我が嫁ながら耳を疑いました。
確かに原発事故を起こした福島県のお隣の県ですが、彼女がそんなに偏見を持っていたことに落胆してしまいました。
「お前なあ、多少の汚染はあるやろうけど毎日食べるわけじゃないんやし、人間には自浄作用があるんやから一回ぐらい食べたって死ねへんわ」
そう私が言った次の嫁の言葉にハッとさせられました。
「あんたなあ、私等だけが食べるんやったらそれでええやろうけど、息子やお腹のなかの子はそうはいかへんで」
今まで自分目線で食品を選別していた私にとって衝撃的な言葉でした。
確かに私達成人が放射能に多少汚染された食品を食べても、毎日毎日食べるのでなければ深刻な影響は表れないだろう、そんな安易な考えで日々を過ごしていました。
ですが発育途中の子供、ましてや胎児にとってはダイレクトに身体に影響を及ぼすものなんだと気付かされました。
世間では風評被害を招くからといって、その辺の問題にはあまり触れなくなってきましたが、もっと深刻に考えるべき問題だと思います。
私達大人ではなく未来ある子供達にはわずかな放射線量が後に大きな影響を及ぼしかねないのです。
風評被害が拡がることを懼れ偽善ぶるよりも、当面の問題にきちんと向き合い、タブー的な発言さえも厭わない大人、いや人間でありたいと思う今日この頃でした。
・・・ただ今になって思うのは、あの時嫁が鰯を買うことを嫌がったのは、ただ鰯をさばくのが面倒くさかったからではないかと思っています(疑)


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